日系企業がベトナムでビジネスを行う際の、労務上の主な留意点を全6回の連載にて解説いたします。

【第1回】

ベトナムの労働時間と休日休暇について

《労働時間》

• 一日8時間、かつ週48時間以内。ただし労働局の許可があれば週48時間を超える設定も可能
• 残業時間１日4時間、月間30時間かつ年間200時間が上限。特別事情の場合、年間300時間の例外あり
• 6時間以上労働の場合、最低30分の休憩時間を与えなければならない。また夜勤（22時～翌朝６時まで）の場合、最低45分の休憩時間を与えなければならない

《休日・休暇》

• 休日は最低週一日としなければならない
• 次の6日は祝日として付与すること。元旦、陰暦の新年、Hung Vuong王の記念日、戦勝記念日、国際労働日および建国記念日
• 外国人に対しては、上記のベトナム祝日の他、自国の伝統的正月日（1日）及び建国記念日（1日）を与えることができる
• その他、有給として「年次有給休暇」「私用休暇」「出産休暇」を付与すること