市場の基本概要と、現在の変化を日本企業がいかに活かすか
ネパールとはカレーやヒマラヤ山脈のイメージが強いと思いますが、下記のように統計を聞くと日本とネパールの関係はそんなに近いだと思う日本人もいると思います。
30万人
在日ネパール人の滞在数(国別は5位)
一方で、ネパールでビジネスを行っている企業は下記の通りです。
36社
在ネパール日本企業数
政治的変化とビジネス展望の転換点
人口3,000万人のネパールは、若者の海外流出による人手不足や汚職が発展を阻害してきました。2025年9月、若者主導のデモにより政府改革が促されました。バレン・シャー氏が首相に就任し、汚職撲滅とインフラ加速を掲げた「100項目計画」を導入しています。海外投資家へ直接的なメリットをもたらす、この計画の主なポイントは以下の通りです。
| 1) 現地法人設立の簡素化 | 2)国際課税基準の採用 |
| 3)大規模投資の迅速化 | 4)公募案件に関する公平性の向上 |
特に日本企業や投資家への影響
- 大規模投資家: 評価基準が価格から品質や実績へシフトし、日本企業の強みが活かせます。
- 小規模投資家: 参入障壁が下がり、迅速なインパクト投資が可能になります。
後発開発途上国(LDC)卒業の2029年への延期を活かす
ネパールのLDC卒業は、経済的準備不足を理由に2029年へ延期されました。これにより、輸出への免税・無枠アクセスという優遇措置が3年間維持されます。日本企業にとって、お茶やパシュミナ等のニッチ市場へ参入する戦略的な好機です。
日本の強みが活きる高成長期待分野
| 分野 | ネパールの現状・課題 | 日本企業の強み・貢献 |
| 観光業 | 自然・文化は豊かだが、ホスピタリティインフラにギャップがある。 | 「おもてなし」精神、トップクラスのサービスノウハウ、カイゼン手法。 |
| BCP(事業継続計画)対策 | 自然災害が発生しやすい(2015年大地震)。防災技術が不足。 | 優れたBCP技術、建設ノウハウ、防災・減災への技術提携の可能性。 |
| アグリテック、食品加工、物流 | 人口の約60%が農業従事者。手法が旧式で、加工・保存技術が不足。 | 新しい技術や専門知識(農業改革が新政権の計画に含まれる)。 |
ネパールでビジネスを行うための実践的なヒント
関心をアクション(行動)に変える
- 現地採用: ネパール人雇用により人手不足解消と市場知見の獲得が図れます。
- 現地視察: 実際に訪れ、文化と可能性を肌で感じることが重要です。

ネパールの商習慣を理解する
- エチケット: 穏やかな国民性で交渉は円滑ですが、細部への配慮が必要です。
- 信頼関係: 日本以上に、個人的なつながりがビジネスに大きく影響します。
- 政府対応: 許認可のため、現地当局と良好な関係を維持することが不可欠です。

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